空き巣の侵入方法で一番多いのは「ガラス破り」。窓ガラスを割ってから手を入れて鍵を開け、侵入するという手口です。戸建住宅では61.9%と圧倒的に多く、マンションでも36%がこのパターンです。
戸建住宅の場合、一階からの侵入は89%にものぼります。侵入口として最も狙われやすいのは「掃き出し窓」で、次いで「腰高窓」「高窓」となっており、特に道路やお隣から見通しの悪い窓、植え込みなどで死角となっている窓は、空き巣にとって格好の標的となっているのです。
ガラス破りの方法には「こじ破り」と「打ち破り」があります。
「こじ破り」は、ドライバーなどをサッシのガラス溝に差し込み、手が入る程度の穴を開ける方法です。ほとんど音を出さずに破壊・解錠されてしまいます。「打ち破り」は、破壊音を気にせず、ガラスにバールやハンマーなどを叩きつけて破るもので、住民や警備員が来る前に目的を達成しようとする、手荒く大胆な方法です。
空き巣の69%が、5分以内に侵入できなければ犯行をあきらめるといわれています。「こじ破り」にせよ、「打ち破り」にせよ、時間がかかればかかるほど、人に見られる可能性が高くなるためです。
したがって、たとえ割れても、突き破るのに時間がかかるガラスを使用すれば、空き巣被害の大半は防ぐことができるといえます。
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